心霊探偵事務所

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その後、沢口美香は友人の吉原里佳と校舎の裏の森林へ行った。 まだ外は薄明るかったが森林の中に入れば入る程辺りは、暗くなって行った。 そして、ある場所に着いた。そこには、今月取り壊しのコンクリで出来た倉庫があってここで宮崎楓は、自殺したらしい。 今まで肝だめしに来た人達は、誰一人中には、入れなかった。何故なら倉庫には、頑丈な鉄の扉があって誰も入れていない。 里佳と美香は、扉の前に着いた。いつもなら閉じている。開かずの扉がなんと空いていた。 里佳は扉を開けた。 「やめた方がいいよ。暗いし・・・」 「美香怖いの?」 「・・・もうわかったよ。入ればいいんでしょ」 その時、後ろの茂みがざわめいた。出てきたのは、同じクラスの男子二人だった。一人は里佳の恋人らしい名前は、鈴木高間体もがっしりしている。万能スポーツマンだ。もう一人は、鈴木の友達の高木拓也。 鈴木達も沢口達に気付いた。 「おぉ、里佳お前達もきてたのか」 「一緒に入ろうよ。」 里佳は鈴木を押すように中に入って行った。 中は、机や椅子古い本などがダンボールに敷き詰めてあった。 鈴木は泳ぐようにダンボールの中へ入って行った。 「おーい。皆見ろよ」鈴木と美香と里佳は高木に近よったその時忍び寄る黒い影が高木に接近していた。 鈴木も慌てて飛びのく 暗くてよく分からないがそこには確かに黒いうごめくものがあった。 一同は、一気に倉庫の外に転がるようにとびたした。辺りはすっかり暗く気づけば夜の6時位だった。一同は森林を抜け校舎の門で少し話しあった後に走って家に帰った。
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