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下へ降りると、キッチンに母さんがいた。
「おはよ」
「あら優太!おはよう」
母さんは、ニコッと笑うとテーブルに朝ご飯を置いた。
俺はさっさとそれを食うと、家を出ようとイスから立ちあがろうとした。
と同時に2階からバタバタとうるさい足音が聞こえてくる。
あーうっさいのが来る…
「兄ちゃんの馬鹿っ!!!何で起こしてくんなかったの?!?」
いきなり出て来て、しかも兄を馬鹿呼ばわりとは…
「俺は何度も起こしたっつーの…」
妹の寝起きの悪さには、もう呆れるしかない。
「んじゃ行ってくる」
そう言って家を出ると、中から澪が、兄ちゃんのあほーっ!!と叫ぶ声がした。
自業自得だ。
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