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「大掃除日和だよーって!」
どたどたーっと音をたてながら階段を降りてきたと思ったら、雑巾を振り回し始めたのは将一兄さん。
「そうだね。準備はしてあるから、自分の部屋から掃除していってね。」
ゴミ袋を渡しながら、優しく返事をしたのが秀兄さん。
「さっすが秀ちゃん!じゃあ、俺頑張ってさっさと終わらしてくる!」
ガッツポーズを俺らに向け、さっきと同じように音をたてながら上にあがっていった。
もっと静かに上がりましょうよ・・・
「将一は元気だね。さ、俺らもすっかなー。」
「え、秀兄さんまだ終わってなかったんですか?朝早くからやってたのに。」
「ま、まあね。」
「秀兄さんの部屋は倉庫ですもんね。」
「・・・一輝はもう終わったの?」
「今からゲームをしようと思っていたところです。」
「手伝ってく・・・・・」
「嫌です。」
キラキラした目で見つめてくる秀兄さんを無視して、ポチッとゲームの電源を入れヘッドホンを頭につけた。
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