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ジェイド達と別れてからはや数日経ち、コウタとシオンはある森の中にいた。
コウタ「…この森の奥にシオンの師匠さんがいるんだな」
シオン「うん、王宮の仕事を辞めてからは師匠はこの森、フォルグレースの森の奥で修業しているの」
ちなみに、この世界は人一人の中にある魔力の量は限られており、回復したり魔力が戻る事は無いのである。
だが、この森は魔力で満ち溢れていて、好きなだけ魔力を使うことができるのだ。
コウタ「…あ~もう!うっとおしい!!」
コウタは突然現れたモンスターをぶった切る。
コウタ「何でこんなにもモンスターが多いんだ?」
溜息をしながら剣を鞘に戻す。
シオン「ここは特別モンスターが多く出現するとこなの」
コウタはゆうに30体は片付けていた。
コウタ「はぁ、そうだったんですか…」
……。
それからしばらく経ち、二人はある小屋へと着いた。
コウタ「ここにシオンの師匠さんが?」
シオン「うん。ちょっと待ってね」
するとシオンは入口まで行き、何やらインターホンみたいなのを鳴らす。
シオン「師匠!シオンだよ!」
しばらくして、女性一人が出てきた。
??「やぁ、シオン!良く来たね!」
シオン「師匠、久しぶり!」
コウタ「あ、あのぉ~、あなたがシオンの…?」
シオン「うん!この人が私に魔法を教えてくれた師匠、レイサだよ!」
するとコウタはビックリし、
コウタ「えぇ!?確かシオン、師匠はもう五十歳だって言ってなかったっけ?」
シオン「え?師匠、もうそれ位になるよね?」
レイサ「そうだね、もう今年で五十二になるね」
コウタ「ど、どう見ても二十代にしか見えないんですけども…」
コウタの言う通り、レイサの姿は二十代の若い女性だった。
レイサ「私は普通の人よりも成長が極端に遅いのよ。だから歳に似合わずこんな姿なのよ」
コウタ「そ、そうだったんですか…」
レイサ「さ、こんな所で立ち話も何だし、家に上がりなさいな」
そしてコウタとシオンは言われた通りに家へと入る。
コウタ「うおっ!!」
コウタは入口にあった鎧の像が剣を振り下ろしていたのを剣で受け止める。
レイサ「あ、ごめんなさい!その魔法を解くのをすっかり忘れていたわ!」
レイサは慌てて像の魔法を解く。
コウタ「あぁ、ビックリした…」
言いながら像を元に戻していく。
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