一期一会

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長編青春学園小説の第一章のタイトルが一期一会とは作者は一体何を考えているんだ。「編集長を呼べ!」 桜の花が満開に咲き乱れていた。私のヘアースタイルもここぞとばかりに乱れていた。昨夜髪を乾かさずに布団に入った事が原因であろう。 桜の木の下で家族写真を撮る学生達は高校デビューを目論んだ事がバレバレな茶髪に腰ぱん、一体何をしたくてそのような格好をしているのか、私には理解しようとも思えません。 今日は我が高校の入学式なのだ。それくらい大目に見てやろうではないか。 そうやって甘やかしていると、阿呆達は次第に馬鹿になり、やがてはその風潮がまるでサーファーを襲う津波のようにいつのまにか学園全体を包み込んでしまうのである。 「茶色じゃない男子ってキモーい」「腰ぱんしてなくてあげぱんとかまぢ勘弁だしーコンビニであげぱん買ってこいやー」汚れてしまった女性陣の将来図が私には目に見えている。大体、あげぱんってなんだ。そっちが腰ぱんと呼ぶのなら、こっちはヘソぱんと呼びたまえ。
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