第一章 桜峰学園入学式

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「あぁ……じゃあな」 隼人は素っ気なく返事をする。悠太はというと、 「は~い平ちゃん!これから僕と一緒にランチでもどう?」 さきほどのショックから立ち直った悠太は、平島先生にアプローチする。 「ごめんなさいね。私も色々と忙しいから…」 あえなく撃沈。 「そんな……。ターゲットを変えてみての『ラブラブになろう作戦』が失敗に終わるなんて……。俺はどうしたらいいんだ?」 またも悠太は頭を抱えて悩みだす。 「飽きてきたわ、このくだり……。それに些細な事だが、名前が計画から作戦に変わってるぞ」 「そんな無駄な事は気にするな!」 「確かにな。お前という存在はこの世界にとって無駄だな!」 「ひどい……。シクシクシク」 悠太は下手な泣き真似をし始めた。
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