第一章 桜峰学園入学式

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やっと校長の挨拶が終わった。 (眠い~~。眠い~~) 隼人は頭をコクコクさせながらも必死に睡魔と闘っている。先生達の話は頭に留まる事無く、右耳から左耳へとスーっと抜けていくだけである。 「これで入学式を終わります。新入生は退場してください。」 (やっと終わった~~。高校の入学式は中学校より短くて助かったわ) ボーっとする頭を無理矢理起こして、だらだらと歩いく。こうして隼人は、まだ少し緊張感の残る体育館を後にした。 体育館を出ると右手に階段がある。その階段を3階まで上る。 階段を上り終えると、一番手間の教室に入っていく。教室の黒板には各自の席を示した紙が貼られていた。 その紙の前には何人かの生徒達が群がっており、隼人はその集団の後ろから目を細めながら見る。
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