第一章 桜峰学園入学式

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(俺の席は……窓側前から2番目か……) 隼人は自分の席を確認したらそそくさと席に着き、うつ伏せになって睡眠をとり始めた。 教室の中では男女共に3、4人程度の集団を作って思い思いに話している。 (昨日、遅くまでゲームするんじゃなかった……) そう思っていると、いきなり頭を小突かれた。 「誰だ?」 と言いながら隼人は至宝の睡眠時間を邪魔した奴を睨み付ける。 「そんな恐い顔するなよ」 隼人の横にはニヤニヤしながら立っている男がいた。 「俺の睡眠時間を邪魔する奴は誰だろうが許さねぇぜ!」 「まぁ、まぁ。席が隣同士仲良くしようぜ」 そう言いながら男は隼人の前の席に座った。
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