第一章 桜峰学園入学式

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「25だぞ!美人だぞ!これ以上の幸福があるか?これで今年一年、俺の学園生活は薔薇色だー!!」 (馬鹿に付ける薬は無いとはまさにこのことだな……) 隼人は悠太を哀れみの目で見てやったが、悠太はそんなことはお構い無しに1人で盛り上がっている。 (あ、ちなみになぜ俺が担任のことを呼び捨てしてるかというと、俺はあの人を年上とも先生とも認めないからである) 悠太とダベっていると、既に自己紹介は最後の女子まで進んでいた。 「あの子は要チェックだぜ」 興奮状態が落ち着いた悠太が隼人にそっと耳打ちする。 「私の名前は水澤唯奈(ミズサワユイナ)です。特技は料理です。」 身長は155ぐらい。明るい栗色のショートヘアー。 「可愛いな……」 隼人はボソッと呟く。
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