報告書2:謎の集団について

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  ところが── 「ねえ、あんた何調子こいてんの?」 「え?」 「あんた、マジウザい。」 そう言い残し、憧れの女子生徒は去って行った。 ちらりと女子生徒がいる方を見ると、女子生徒だけでなく、その取り巻き達までもが彼女を睨んでいた。 「!」 彼女は、恐ろしくなって教室を飛び出し、トイレに逃げ込んだ。 それからというもの、彼女は虐められるようになった。 ある時は、教科書に落書きをされ、切り刻まれ、ゴミ箱に捨てられていた。 ある時は、ゴミ捨て場に彼女の鞄や体操着が捨てられていた。 ある時は、机と椅子をどこかの教室に片付けられ、ある時は、筆箱の中のシャーペンやボールペン、定規までもが全て折られていた。 そして、今は彼女がトイレに入っている間に、上履きをトイレの便器に入れられていた。 彼女は悲しくて何度も何度も泣いた。 ようやく涙が止まり、彼女は便器からどぼどぼに濡れた上履きを取り出し、手洗い場に運んだ。 そして、掃除用の洗剤を上履きにかけると、素手でゴシゴシこすった。 すると、治まったはずの涙が再び溢れてきた。 何で? 何でわたしがこんなことされなくちゃいけないの? わたし、何か悪いことした? わたしは、あの子みたいになりたくて、少しでもあの子に近付きたくて、頑張っただけなのに…‥っ!  
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