報告書2:謎の集団について

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  「あらー、大変じゃなーい。ほら、あなた達も急いで急いで。」 京子が皆を急かし、ようやくそれぞれが保健室を後にした。 「京子さん。」 部長が、京子を呼び止めた。 「何?」 「彼女のこと、よろしくお願いします。」 すると、京子がにこりと笑った。 「任せときなさい。それがわたしの仕事で、わたしの役割だから。」 「うん。それじゃあ、行ってくる。」 「いってらっしゃい。」 京子が笑顔で部長を送り出した。 3時間目の始まりを告げる、チャイムが鳴った。        * 放課後の社会科教室。
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