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「あらー、大変じゃなーい。ほら、あなた達も急いで急いで。」
京子が皆を急かし、ようやくそれぞれが保健室を後にした。
「京子さん。」
部長が、京子を呼び止めた。
「何?」
「彼女のこと、よろしくお願いします。」
すると、京子がにこりと笑った。
「任せときなさい。それがわたしの仕事で、わたしの役割だから。」
「うん。それじゃあ、行ってくる。」
「いってらっしゃい。」
京子が笑顔で部長を送り出した。
3時間目の始まりを告げる、チャイムが鳴った。
*
放課後の社会科教室。
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