マジカルボール

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すると水晶のような物は割れ、その破片が諒太の体にまとわりつき、やがて消えていった。 「何があったんだ?」 「さっきの玉の名前はマジカルボール。 今やったように割ることで、その玉の性質を手にすることができる。」 「性質?」 「まぁ見てろ」 そう言うと諒太は片手を空にかかげた。 目をつぶり集中しだす。 すると手の平から炎がメラメラと出始めた。 「それが性質?」 「あぁ。 さっきのマジカルボールの性質は炎。 もっと使いこなせばこの炎を飛ばすこともできる。 他にもいろんなマジカルボールがあるが手に入れるのは難しいな。」 そう言って諒太は不気味な笑顔を見せた。 「そんなものを手に入れてどうするんだ?」 「言っただろ? 世界を変える!」 その目はオレの知ってる諒太とはまるで別人のように感じた。
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