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――これって人生初じゃないか?
思い起こせばこの9ヶ月半やられてばかりだった。
そして今日俺が誰かを攻めると言うのは初めての経験になる訳だ。
未知の領域に入るわけだがいつもやられて体に叩き込まれている分初体験より楽なはず。
「あくまでキスの練習だから」
「うん。夕紀ちゃんなら…いいよ」
俺はもう一度香織お姉様の唇にキスの練習をしてから制服をゆっくり1枚ずつ丁寧に脱がせた。
真っ白い肌に自分の唇をつけていくのはまるで誰も歩いていない雪の上を歩くような感覚がして胸がくすぐったい。
俺あくまでキスの練習というのを頭の隅っこに蹴飛ばして本気で香織お姉様の事を思いながらキスをした。
練習なんて建て前でしかない。
それに俺は香織お姉様が嫌いと言うわけではなく寧ろ好きな方だ。
そしてこの声を聞いたら狼さんにならずにはいられなくなった。
「夕紀ちゃん…触っても……いいよ?」
太股をこすりあわせて何かもどかしそうに身をよじる香織お姉様。
色んな場所にキスされて悶々とした気分になったようだ。
しかしここで要求通りにするのは面白くない。
「今日はキスだけ」
だから俺はキスと言う名の舌攻め甘噛み攻めで指先から脚の指の間、香織お姉様の体の隅々まで一通り攻めた。
特に下着に隠れた部分は布の上からでも分かるぷっくりしたものを重点的に攻めた。
そのぷっくりした部分がそんなに気持ち良かったのかは知らないが、香織お姉様は何度も「そこはだめ」だと言って震えて、
「や、やだ…夕紀ちゃんお願い……ああっ…そこばっかり……やだっ!!」
「香織お姉様がいつも虐めてくださる部分ですよ?」
「……止めて、お願いっ」
勿論止める気なんてさらさらない俺は香織お姉様のはいていたパンツを無理矢理ずらして直に歯を立てる。
もう何て言っているか分からないぐらい鳴いているお姉様を後目に何度も何度歯で転がして舌てなぞったり弾いたり。
そうしているうちに香織お姉様はとうとう我慢できずに震えながらいってしまった。
「はぁ…ぁぁ……」
俺にしがみついている弱々しい姿に鼓動が次第に早くなっていくのが分かる。
もっと虐めてみたい。香織お姉様をもっと泣かせてみたい。
……そんな思いが新たに胸の中に芽生えた瞬間だった。
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