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部屋は和室で、窓から見える景色は
「おりゃっ!ほっ!……開かない……」
どうやら、障子が開かないようになっているらしい。
諦めて他の部屋を見に行こうとしたとき
「はい、全員集合!」
と言う宮瀬の言葉によって、中断された。
……てか、なんなんだよ。
渋々宮瀬の元へ向かい、畳の上に座る俺。
「なんだよ?」
と、宮瀬に訊く速水。
宮瀬は、「えーと」と言って
「今から晩飯まで時間かなりあるからさ、どこか行かないか?」
と、提案してきた。
たしかに。かなり、時間があるな。
「いいけど。まず昼飯食べないか?」
と、河内に言われ、「そうだな」と宮瀬は納得していた。
河内は「あとさ」と言って
「このホテル、晩飯付きじゃなかったよな?ってことは、晩飯食べる所も探さなきゃな」
と、付け足した。
……ごもっともです。
「そうだけど……まー、とりあえず、今は昼飯を食いに行くぞー!」
と言って、宮瀬は「行くぞー!」と拳を上げて立ち上がった。
「「「おー」」」
と、弱々しく返事をする俺たち。
なんか、これ久しぶりにやった気がするな……
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