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日付を丸で囲んだところに“9時に県営バスターミナルに集合!”と書かれたメモを見て、俺はワクワクしていた。 卒業して何日かしか経っていないのに、みんなに会えるってだけで、気持ちが高ぶる。 「ふふふ」 「ひーくん、キモイ」 辞書を返しに来た妹に、さらっと言われ、俺は一瞬固まった。 ……最近、妹がますます生意気になってきたのは、気のせいだろうか? パタンとドアが閉まる音を聞いて、妹がいなくなると、俺はベッドに座ってカレンダーを眺めた。 「いよいよ明日か」 ……早いな。image=389131374.jpg
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