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暫くして加藤さんが来た
加藤『まいど、お久しぶりです』
義父『おぉ、相変わらず元気そうたいね』
加藤『それだけが取り柄やさかいに』
義父『恵理さんと鮫島、やり合ったみたいじゃ』
加藤『鮫島から連絡貰いまして飛んできました』
恵理『すみません…』
加藤『で、どないするんや?』
恵理『まだ何も…ただあの人おかしいですよ、馬鹿にしすぎです
なんであんな人にダイちゃんは頼んだんですかね』
加藤『ダイちゃん居らんから確信はないんやけどな、鮫島んとこは経営が思わしくないんやわ
だからダイちゃんは敢えて助け船を出したんちゃうかな?』
恵理『だったら尚更の事じゃないですか、向こうにとったら有り難い話じゃないんですか?』
加藤『うん…まぁそうなるわな…ただ鮫島は昔からダイちゃんの事をあんまり良く思ってないんやわ
高校ん時からあんまり仲は良くなかったしな』
益々解らなくなっていた
恵理『何で仲悪かったんですか?』
加藤『しょうもない鮫島の一方的なことや…鮫島が好きになる女の子はみんなダイちゃんの事が好きやったみたいでな…ダイちゃんはモテモテやったし…』
恵理『気持ち悪い話し…また嫉妬ですか…別にダイちゃんがあの人の彼女を取った訳じゃないんだし…』
加藤『まぁそれだけやないんやけどな…
とにかく鮫島よりもダイちゃんが何かにつけて勝ってたからな…』
恵理『しょうもない人…だからモテないんですよ、もしかして独身?』
加藤『あぁ、その通り独身や…』
恵理『やっぱり…』
もし加藤さんの言っている事が正しいのなら
鮫島のただの逆恨みだ
馬鹿々しい…
いつまで根に持つ、つもり何だろうか
呆れて言葉が見つからなかった
加藤さんが言う鮫島工務店の経営が思わしくない理由さえ解るような気がした
義父『まぁ理由はともあれちゃんと話し合いばせんといかんたい』
加藤『ワシが間に入ったるし今から行こか?』
恵理『…無理です、あそこには頼めません』
加藤『せやけど、他をあたるんわ大変やで…』
恵理『大阪の業者さんに頼んでみます、花折々を改築した業者さんをあたってみます、ダイちゃんは気に入っていましたから』
義父『大阪からわざわざ大変たい宿泊先やらそれに掛かる費用やら…』
恵理『今日一日考えてみます…』
加藤『うん、わかった』
私は間違っているのだろうか…
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