【足跡】

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加藤『花屋もフレンチも人はいてるんやわ』 恵理『えっ?いてるって?決まってるって事ですか?』 加藤『まぁそうゆうこっちゃ』 恵理『うそ?いつの間にそんな事決まってたんですか?皆さん知ってたの?』 加藤さんの言葉に動揺が抑えきれなかった 加藤『別に隠してた訳やないんや ちゃんと工事の日程も決まってからやないと働いて貰う人の段取りもあるさかいに 頼んだは実は出来ませんでしたじゃ先方さんに失礼やしな』 恵理『ありがとうございます!何から何まで…』 加藤『かまへん、ワシらが見つけた訳やないし』 恵理『じゃあ誰が見つけてくれたんですか?私も知ってる方?』 4人がまた顔を見合わせた 加藤『…あぁ恵理さんも知ってる人や』 恵理『誰ですか?ちゃんとお礼言わないと』 加藤『…ダイちゃん』 恵理『えっ!』 予想外の名前に驚いた 脳みそが回転を止めている なんでダイちゃんが? 加藤『まぁ驚くのも無理ないわな、ワシらも最初聞いた時にはビックリしたしな』 恵理『じゃあダイちゃんが生きてる時に探していたんですか?』 加藤『そう言うことやな 探してたちゅうよりはもうOKも貰ってたみたいやで逝ってまう1ヶ月位前に ただダイちゃんが逝ってしもうたしこの話は無くなった思うてたみたいやけどな 恵理さんがやる言う事きいて ダイちゃんの夢を恵理さんと一緒に継ぎたい言うてるみたいやわ』 裕美『恵理さん、大地さんはマジで凄いわ ほんま感心する… 花屋さんもフレンチも誰が来てくれると思う?』 恵理『まったくわかりません、どなたですか?』 裕美『フレンチはラ・ヴェールの矢吹さん』 恵理『えっ!副料理長の?』 裕美『うん、そうやで…花屋さんには花折々の加代ちゃん』 恵理『えっ!なんで?うそ… そんな…二人とも今のお店には必要な人だよ』 裕美『うん、そうやな確かに必要な二人やと私でも思うわ けど、全部大地さんはボスさんとキクさんには二年前から了解は貰ってたらしいわ 大地さんが亡くなる半年前に二人に直接話してちゃんと口説いて 亡くなる1ヶ月前にOKの返事貰って… 二人とも独身やし、まぁ加代ちゃんには香里ちゃん居るけどセンスあるしそれなりに育て上げてきたみたいやわ』 驚きと感激に完全に言葉を失ってた
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