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「悠ちゃん!おはよっ」
校門の前で、中学からの親友、
神村 真理(カミムラ マリ)が声を掛けてきた。
「おはよ~真理!」
校舎を見上げて、着くたびにいつも思う。
ああ、なんだもう着いたのか。
家から徒歩10分と、もともと短い距離だけれど…
兄貴並んで歩く登校は心地よく、時間を忘れてしまう。
「おはよう真理ちゃん。」
「おはようございます!先輩//」
真理は嬉しそうに顔を赤らめた。
我が兄貴ながら顔はイケてる方だとは思うし、本人にも嫌ってほど「俺モテるんだぜ」話を聞かされた。
だからって妹の前でこういう感じになられるとなあ…。
「真理ちゃんは相変わらず可愛いよなぁ~。誰かさんと違って」
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