兄貴

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「北川悠子ですっ」 俺も見たことが無いくらい可愛い顔で、悠子は言った。 悟と彰人は、それを見て赤くなった。 もちろん、俺も。 悠子は続けて、次は男子!と彰人を指差した。 「結城彰人です^^」 気のせいだろうか。 悠子はずっと、彰人を見ている。 彰人を気に入った? 考えれば考えるほど胸が痛んだ。 彰人なんて見るなよ!と叫びたくなった。 情けない。 そうとわかっていても、俺は悠子を見ていることしか出来なかった。
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