131人が本棚に入れています
本棚に追加
悠子は歌がヘタだ。
だからカラオケが好きじゃない。
きっと行きたくないはずだ。
けど、空気を読まずに嫌だとも言えないはず…
｢あたしも…カラオ｢あ!!｣｣
｢どうした悠護？｣
俺が…言ってやらなきゃ。
｢母さんが悠子に用事があるって言ってたの忘れてた!だから悪いんだけど、帰ってやってくれないか？｣
俺は咄嗟に、そんな嘘をついた。
｢そ、そっかあ!じゃあ、あたし帰るねー!｣
悠子は俺の嘘に便乗し、ﾌｧﾐﾚｽを後にした。
ふぅ…
これでひと安心…
と、思ったその時
｢俺、送ってくる｣
彰人が席を立った。
最初のコメントを投稿しよう！