兄貴

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彰人は多分、さっきのが嘘だと気付いている =ふたりは帰らない =どこかで遊ぶ(ほぼデート) =どこかで… 「ぅああ゙ーーっ!!」 頭ん中で変な想像が繰り広げられて、気付くと叫んでいた。 「カラオケBOXだからって奇声をあげるのはやめろ(笑)」 そしてカラオケBOXに来ていた。 俺はのんきな悟の腕を掴み、トイレに連れ込んだ。 「お…お前…。そっちの趣味があったのか…?」 「んなわけねえだろ!!」 変な勘違いすんじゃねえよ! 「彰人と悠子、ふたりきりにしてよかったのか?」 「だって悠子ちゃん急いでたんだろ?別に送ってくくらいは…」 「いや、あれ嘘なんだよ」 「はあ!?」 悟はようやく状況を理解し、目を丸くした。
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