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───「ですからね?」
「話を遮る様で悪いが・・・
早く食え」
キリノは肘を付き自分の空になった皿を指差す
「あ・・・すいません
俺そんな喋ってました?」
「喋ってました。ね?」
康太の言葉に首肯し、偶々横にいたマリに発言を求めた
「ええ、もう昼営業が終わる位に」
周りを見ると二人の席以外誰も座っている人がいない
「そんなに話し込んでましたか」
「一人で勝手に話しているのを話し込むと言うのならな
いいから早く食え」
少し刺の有る言葉で促す
「あぅ・・・すいません」
少し落ち込みながら急いで残りに手をつける
「食べながら聞け
ここに世間話をするために来たわけじゃないのは分かっているな?」
キリノの言葉に康太はハッとした顔をする
「おっと喋ろうとするなよ?
口の中のモンが飛び散るから
それであとの二つなんだがな・・・」
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