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「そんなに沢山……それが完全に隠蔽されていたとしたら、もうそれは……完全犯罪だ」
刑事が歯を食いしばる。それを見ながら、三村が口を開く。
「だが、殺したのは原田らじゃない。生徒なんだよ」
「……どういう、ことだ?」
三村は事細かに、生徒同士で殺し合った理由を伝えた。
三村達や校長は、今の今まで情報を伏せていたようだ。
確かに、良い判断だ。今でないと、こんな話は信じてはもらえなかったかもしれない。
それどころか、精神科に送り込まれていた可能性もある。
「……ふざけてる。そんなことがあって良いのか?許されるのか?……それで元凶はのうのうと生きているというのか?」
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