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「……刑事さん、状況は極めてまずいですよ」
俺は、刑事さんにそう言った。
「恐らく、全ての建物が建て替えられている。どうしてそれが可能だったのか。……それは」
「まだ犯人がこの村にいる、ということか」
「そうなります。そして恐らく、武器も沢山」
このままここにいるのは危険過ぎる。
無関係な人間ならともかく、ここにいる三人はゲームの生存者。もう一人は警官だ。
見付かったら、間違い無く殺される。
「確かに、死んでしまっては何にもなりませんからね……一回引きましょう」
俺達は頷き、車に乗り込んだ。
そして街まで、法定速度ぎりぎりで走り続けた。
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