5535人が本棚に入れています
本棚に追加
/969ページ
追跡は、無かった。
街に戻った俺達三人は、そのまま近くの高校に向かった。
そこで正式に編入手続きをし、近くの喫茶店に入った。
「結局、何も分からなかったね……」
早紀が残念そうに呟く。
「命があるだけでも、良かったじゃないか」
三村が、感情の篭っていない声で呟く。
皆、意気消沈していた。
「……ここからは、我々に任せて下さい。これ以上、民間人を危険な目に合わせる訳にはいきません」
警官が、決まり文句を言った。確かに、俺だって危険な目に会うのは御免だ。
だけど、目の前で死んでいった仲間達のことを考えると……
「垣根、抑えるんだ。お前は忘れたのか?聖夜や、根岸の最期を」
最初のコメントを投稿しよう!