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「相変わらず考え事か垣根?」
三村が、俺の肩を叩いた。
「いつもそんな調子じゃ、女子にモテないぞー」
「ほぅ、では三村大介さんには、彼女がいらっしゃるので?」
「それとこれとは別問題さ。……せっかく生き残ったんだ。いつまでもくよくよしてんじゃねぇよ」
「そうよー、くよくよ男子はモテないからねー」
「んなっ、早紀まで!?」
俺の物語は、確かに一度終わった。
だけど、それでいいんだ。僕には明日がある。明後日がある。
生きていれば、何でも出来る。……俺達三人は、原田の起こした六年前の事件の真相を解明したんだ。
だから、今回だってやってやる!何時になるかは分からないけど、必ず。
……俺の人生ゲームは、まだ終わっちゃいないんだ。
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