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昨日から降り続く雨
やっと小雨になって止んで
僕は歩き出す
アスファルトに滲み付いた生温い匂い
泥と化した砂地
未だ灰色の空
風がまた雨の匂いを運んでくる
人々の歩幅が変わる
また一雨来そうな
そんな気配に急かされて
そんな中
僕はのんびりと通学路を行く
ぽつりぽつりと雫が落ちてくる
それはやがて大雨になると
僕は知っているけれども
それでも僕の歩幅は変わらない
手にした雨傘も閉ざしたまま
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