お届け物です。

夢と現実

「今日はあたしが食事担当で
　芽衣(めい)が洗濯担当かぁ。
　じゃあ、
　あたし買い出し行ってくるねｯ」

「わかってるとは思うけど
　お会計は1500円以内にしてね」

「毎回言わなくてもわかるよぉ～
　じゃっ、行ってくる」

お財布とエコバッグを持ち、
青空の広がる外へと飛び出した。

高校時代から親友の芽衣と
同居を始めて二ヶ月。

『いつか一緒に暮らそうね☆』

…やっとその夢が叶った。
しかし
現実は厳しいもので
お金がなく、あまり良い生活ではない。