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それに対し、コエンドはこのように答えた。
「そう、僕の名前はコエンド。
世界で只一体のコエンド。
皆の人気者のコエンド。
優しくて、力持ち。
僕は世界中の人に頼りにされているし、愛されている。
僕は幸せ者です。
でもね、僕は世界で一体だけの存在なんだ。
僕には家族はいないし、仲間もいない。
僕は十分幸せだし、世界で一番の幸せ者なのかもしれない。
でも、僕はこの世にヒトリっきりなんだ。」
コエンドはそのように答えると、その場から飛び立ち、『真っ直ぐで大きな橋』の向こう側へと沈んでいく夕日の中に消えていった。
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