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O.C.0055。
「ホラホラ、ほーらッ!!」
東京。
と、呼ばれていた時代は遥か過去の話。
都と呼ぶにはあまりにも荒廃しきったその場所は、高層ビル群だったモノが並ぶ廃墟。
かつて多くの人々が行き交っていた路上に、人間の姿は一つもなく……
『グルルァァァァァァ!』
代わりに存在するのは無数の赤き鬼。
『グルルァ』
『グララララッ』
『ギリリリァァァ』
『グギャグギャ』
『ゲギャギャギャ』
『ゴゥァララララ』
『グルルァグルルルァ』
そして――、
「ハイ、次はアンタの番ッ!!」
――ブシュッッッ!!
巨大な金属の一枚刀を振り回し、勢いよく鬼の首と体を両断していく女が一人。
「ほらホラ、ほらホラぁッ!」
廃路地を埋め尽くす赤黒い化け物を瞬く間に斬殺していく――女の名は、
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