新撰組ヒミツめぐりツアー

2/7
前へ
/818ページ
次へ
2010年10月某日。 加奈は、この夏に新撰組にハマってしまった姉に連れられ、市で開催された【新撰組ヒミツめぐりツアー】なるものに参加していた… 「う~。寒い!風邪引きそう…」 「そんなことないよ!ほら、昨日まで雨だったのに、今日は晴れてるし!やっぱりアタシは晴れ女だなぁ~!」 無理やり参加の自分と違い、かなーりテンション高めの加奈の姉… ウンザリ気味の加奈がジト目で見ていると、ストールを貸してくれた。 「はい!これ貸してあげるから!加奈欲しがってたでしょ?」 薄いピンク地にラメ糸が織り込まれていて、女の子らしいストール。 細くて小さくて、女の子らしい服装が好きな姉(注…三十路)に良く似合っている。 初めて見た時から、自分もこんなストールがしたいと思っていた。 「あ…ありがとう!有り難く頂戴するっ!」 「…って。えぇー!!!…まぁ良いか…大切にしてよ~。」 双子に間違えられるくらい仲良しの姉妹。 小さな姉と、大きな加奈。
/818ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6595人が本棚に入れています
本棚に追加