暁美パラドックス

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イレギュラーは暁美ねぇ・・・。 確かに今回の事件がここまででかくなったのはサキュバス一匹だけの仕業じゃないと思う。 少なからず暁美の力は関わっていたはず。 イレギュラーの力が。 「まぁ、それがどうしたって話ですけどね」 考え事をしていたらつい、心の言葉が漏れてしまった。 ・・・やっべ。 これはちょっと自重すべき発言だったぞ。 「・・・はーぁ、流石は藍原君だ。君はなんというか愚直な程に真っ直ぐですね」 大きな大きなため息の後、ダニエルさんは穏やかに苦笑を浮かべた。 「・・・ははは。全くです」 「おっと。ハヅキ、藍原君。そろそろ時間になりますよ?いいのかい?」 思い立ったようにダニエルさんは時計を見た。  
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