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僕が紳士に手を差し伸べるとツンデレな葉月ちゃんはその手を振り払いさっさと行ってしまった。
「それでは妹をよろしくお願いします」
ダニエルさんがご丁寧に頭を下げた後、
「妹に手を出したら殺しますからね?」
、と笑顔で見送ってくれた。
シスコン万歳!
荒川宅を出るとすぐに葉月が腕を組んで仁王立ちしていた。
「藍原、遅い!」
そう一喝して葉月は 僕の手を取りズカズカ歩き出した。
うっほほーい、恋人っぽーい。
「・・・アンタが世界を救ったそうね。凄いじゃない」
「見直した?」
「いや、毛ほども」
うわ、マジな顔で言いやがったよ。
「・・・ははは。でも、確かに僕自体は大して何もしてないんだよねー」
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