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唯一鮮明に記憶しているのは暁美にこれ以上無い程にボコボコにボコられた事ぐらいかな。
「むしろ、それが良かったのかもね」
悟ったように言う葉月。コノヤロー。
「良いもんか。やられ放題だったんだぞ」
「アンタにとっては御褒美なんでしょ?」
「違ーうっ!」
いや、確かに「女王様とお呼び!」なんて言われた時にはこっちの業界もありかなってぎゃぁぁああああああああ!今の無し!バイバイ過去の隼人!!!!
「ぁ、葉月」
急に思い出したように葉月の名をよぶ僕。
実際の所、最初から頭の隅に用意しておいた言葉だが、結構恥ずかしいので思い立ったふりをして彼女を呼び止めた。
「何よ」
「あのさ。夏休みの間、落ち込んでた僕をかまってくれてありがとう」
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