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「アンタさぁ。お姉さまの事を忘れろとは言わないけど、もうちょっと活気溢れる高校生活を送ったらどう?」
「出来るだけ送ろうとしてるけどさ・・・・・結構、難しいんだよね」
葉月は小さくため息を着いた。
「クラスの皆が心配してるのよ?」
「葉月・・・お前、変わったな」
ぇ?、と不意を突かれた様に葉月は方眉を吊り上げた。
「もう、しっかりクラスの一員だな」
「そ、そんな事ないわよっ」
頬を真っ赤に染めながら彼女は不貞腐れた様に顔を背けた。
葉月はあの一件以来、随分丸くなったもんだな。
「・・・僕も変わんなくちゃな」
「当たり前よ」
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