エピローグ

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私は駅に着き、タスキーギ行きの汽車に乗った 私は窓側の席でタバコを吸っていると駅員が大きな声で「シカゴ!次の停車駅はシカゴ 切符をなくさずに」と降りる客に伝えている すると私の隣に黒人の男が来て荷物を棚に載せた後、窓を見ながら私に聞いた「口紅ついてる?」と 私は彼の顔を見て「いや」と答えた 彼は「浮気がバレたんだ」と事情を私に話した 私の対面席に座った後彼は「だが彼女に殴られたから消えちまったんだな」とジョークを言い終えた時、また1人の黒人の男がやって来た 男は私と彼を交互に見た後「あいてるか?」と尋ねた 彼は自分の隣の席を強く叩いたあと笑みを含んだ顔で「どうぞ」と答えた すると男は荷物を棚に載せたあと彼の隣に座り、そして持参した本を読んだ 遠くから駅員が乗客に「切符を拝見」と聞き回っていた 先程ジョークを言った彼が本の表紙をチラッと見た後、本を読んでる彼に「パイロットかい?」と尋ねた だが本を読んでる彼は黙って本を見ていた お喋りな彼は「違う? 俺は訓練を受けて空軍の飛行士になる」と言った 私は「タスキーギで?」と聞き返した お喋りな彼は大きく頷いた後「あんたも?」と聞き返した、どうやら彼も私と同じようにパイロット志願者だ、私は「いずれは」と笑って返した するとさっきまで本を読んでいた男が「俺は飛行士だ」と言った お喋りの彼が「何ですって」と聞き返した 男は「免許がある」と答えた お喋りの彼が「試験は免除されたんだろ」と言った後、彼に握手を求めたが男は応じなかった お喋りの彼は私に握手の手を差し伸べ「ビリー・ロバーツ」と名乗った、私は握手に応じた ビリーは「街での あだ名ばトレイン"だ」と言った 私は「街?」と尋ねた、するとトレインは「ハーレムさ あんたはどこから?」と聞いた 私は「アイオワのオツムワ」と答えた トレインは「アイオワ? 黒人が居るのか 初めてお目にかかった」と笑いながら言った後「試験の成績は」と私に聞いた「98点だ」と私ではなく先程まで本を読んでいた男が言った 私は「98点か 優秀だな」と言った トレインは「あんたも受けたのか そりゃ良かった 俺は100点満点だった 2位だね おめでとう」と言った 私と男は意外だなと彼の顔を見た 汽笛が鳴り、トレインは大きな声で「出発だ」と言った。
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