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トラックが基地の内部へと進んでいくと軍服を着た一人の黒人士官の手前あたりでトラックは停車した
私達はトラックから降りた
士官が部下二人に言う「二列に並ばせろ」と、すると部下二人は大声で私達に「2列横隊で並べ 早くしろ!」と言った
士官がまた言う「荷物は後ろに」と復唱するように部下二人が「後ろに置け!」と私達は言われるままこなしていった
再度士官が言う「右を向け」同じく部下二人も「右向け右!」と言う
向いた先に定位置から移動した士官が居た
そして「荷物を右手で持て」、私達は荷物を持つ
士官は私達に背を向け「ついてこい」と大きく言って小走りした
私達もついて行く
走っていると士官が「左、右、左、右…」と繰り返す
多分足を出す順番だろう
少し走って行くとジープに乗った白人2人が降りてきた
士官は「行進!」と大声で言った
つまり世間一般で言ゔ歩き"だ
士官は「左、右、左、右…」と2人の士官が真ん中に来るように私達を誘導し、そして「止まれ」「左向け左」「左手を伸ばせ、機敏にやれ」「荷物を置け」私達は言われたのをひとつひとつこなしていく
整列が完了した後、黒人の士官は私達に背を向け、一人の白人士官に敬礼をする その白人士官は返礼したをあと「よろしい」と言った
黒人士官は左から3番目の位置に着いた
先程の白人士官が口を開く「タスキーギへよく来た 指揮官のロジャースだ」…どうやら彼がこの基地で一番偉い人らしい
左から2番目の白人士官は訓練監督のジョイ少佐と左から3番目、つまり先の黒人士官は連絡将校のグレン中尉とロジャース指揮官から説明される
続けざまに「この基地での我々の仕事は パイロットとして諸君を鍛え上げることだ ここまで障害はあっただろう だがここに来たからには諸君の目標は1日も早く学び 命令に従い 飛行技術を磨くことだ。 この基地に諸君を受け入れたのは一種のカケだ その意味をよく考えたまえ これが成功することを期待している方々がいる。 それについては時がくれば話す しかし 我々は手を抜かないし 情けもない 我々の任務は空からの敵を迅速に倒すことにある訓練を終えればそれが諸君の仕事だ」
概要を説明したロジャース指揮官は「あとは任せる」と軽い敬礼をしたあと去っていった
ジョイ少佐グレン中尉は返礼する
どうやら長話は続きそうだ
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