1,幸せとは

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1997年10月17日午前11時40分。 私は……産まれた。 2883㌘だった気がする。 ごくごく普通の女の子。 だが、私の前に母親は流産を経験した。そのためか、祖父母は私を産むのを反対したらしい。だが母親は女の子が欲しかったらしく 祖父母の反対を押し切って私を…… 産んだ。 でも、とても幸せだった。 私の家族は二世帯で、 祖父母と父母と6つ上の兄と私。 こんな日が毎日続けばいいのにと、 何回思っただろうか。 毎日毎日一緒に夕飯を食べて、 毎日4人みんな一緒の部屋にぎゅうぎゅうになりながら寝て。 たまに窮屈だったけど とても幸せだった 本当に毎日続くと思ってた。 でもいつからか ・・ ・・ パパとママは毎日のように喧嘩するようになった。 幸せはほんの一瞬で、いつのまにか私の手の中から消えていた。
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