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朝から一通り厄介事を済ませたメシアはフェイトを抱えて宿から出るとギルドに向かうことにした
「パラレルって言うかゲームの中に近いよな」
「げーむ?」
首を傾げながら考えるメシアを腕の中のフェイトは不思議そうに見上げていた
「看板で大体どんな店か分かるよな」
腕と腕を組んだよな絵が描いてあり明らかにあぁこれかと言いそうな建物だった
「あ、そうだフェイトは人前では余り喋るなよ」
フェイトは一瞬、間を空けて頷いた
「?・・うん、分かった」
一応この世界でも喋る狐は珍しくないと分かるまで余り喋らせない方が良いと考えての事だった
「初めてのご利用ですか?ではこの書類にお名前等を記載してください」
営業スマイル!
「あ、はい」
受付嬢に話を通しギルドカードと言う物を作って貰った。
ギルドカードはクエストを受ける際にも必要だが身分証明書にもなるらしい・・・表には名前とランクEの文字が書いてあり裏には注意事項やら出身やら協会名やら書いてあった
「それではあちらの掲示板にあるクエストを受けてくださいね・・・成功し続ければランクも自然と上がりますので」
カードに書かれたランクEの文字・・・ようは今はEランクのクエストまでしか受けれないと言う事らしい
(そう言えばこの世界の平均的な強さってどのくらいだ?)
ギルド内に居た明らかに強そうなマッチョの剣士に向かって解析の目を使う
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