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メシアは軽く絶望を味わっていた・・・目の前に広がる村には車やバイクが走っている形跡は無く、自転車すら見当たらない挙句に建物は全て木造、電柱の一本もない・・・・
(文明発展が遅すぎる)
メシアは狐を連れて酒場マークのような物がついた所に入った
ガヤガヤガヤ・・・テレビ越しだと耐えれるが実物の騒音は中々耐え難いものだ
(やっぱり情報収集と言ったら酒場が定石でしょ)
空いているカウンター席に座った
「あら、初めて見る顔ね」
栗色の髪と目・・すらっとしているが顔は幼く、まだ成長するとこもしていない
「ま、旅の途中でな」
「へー若いのに大変ね」
少女は自然な笑みを作った
「同い年くらいだろ」
「何歳?」
「17」
「私は16」
少女はメシアが腕に抱いている子狐を突きながら言った
「それよりこの子貴方のペット?」
噛まれるのを警戒しているのか突く指が微妙に震えていた
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