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「おいおい。椿さんよぉ!!俺たちのどこを見たら仲が良いって思えんだよ!?」
もう、ホントやめてほしいんだけど。
ヤツと仲が良いって聞くだけで鳥肌たつんだけど。
ただでさえ付き合ってる発言をされてイライラしていたのに椿の仲良いんだろ発言で俺の機嫌は、更に急降下した。
「だってお前あの桐藤様の幼なじみなんだろ。それに顔を合わせれば仲睦まじくお話をされているじゃないか。」
・・・はぁあ?
「・・・お前の目は、節穴なのか!?節穴なんだなぁぁあ!!仲睦まじく?ふざけんな!!てか、あんなヤツ幼なじみなんかじゃねぇ!!」
ムカついたから胸ぐら掴んで揺さぶってやった。
「うるさい。制服に皺つくから胸ぐらの手どけろ。」
「・・・ごめん。」
椿の顔が恐かった。
そう。憎たらしいことに冒頭で出てきたアイツとは、ホントまじで認めたくないが幼なじみで家が隣同士だったりする。
自分の部屋のベランダから隣のアイツのベランダにジャンプで行けるほど近い…
・・・何?この漫画みたいな設定…相手がアイツじゃなきゃ泣いて喜ぶのに…
まぁ今は、お互い寮暮らしだから関係ないのだが。
お互いの母親が仲が良かったせいか産まれた時から一緒だし…
ホント何。この腐れ縁…。
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