幼なじみ。

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―キーンコーン… チャイムが鳴るとみんな体育館履きを持ち背の順で列び始める。 私は凛と同じ位。 でも凛に前になりなさい。 と言われ仕方なく前になった。 俊は背が高いから後ろの方。 後ろを振り向かないと見えない位遠い。 体育館では、校長先生の長くてかったるい話が続いていた。 「あ~ん~。 眠い。」 後ろから凛が話し掛けてくる。 私は無視をし続けた。 凛はちょっと苛立ついたのか、私に膝カックンをしてくる。 「うわぁあ!」 私の声が体育館に響き渡る。 私は、バランスを崩して床に倒れた。 「凛!!」 私は倒れこんだまま、振り返り凛に怒鳴る。 「杏パンチュ丸見え~♪」 凛は爆笑しながら私に言う。 「なっ!!!」 私は即効起き上がり、スカートを直した。 恥ずかしくて周りを見る事すら出来ない。 私は俯き長い髪で顔を隠した。
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