8人が本棚に入れています
本棚に追加
この学校内で俊は、誰よりも有名人。
顔もいい。
頭もいい。
身長もいい。
優しい時は優しい。
私には、ほとんど意地悪だけど…。
私の時は意地悪ってなんなのよ。
俊の周りには、毎日女の子だらけ。
でも女の子は別に俊に話し掛ける訳じゃなくてただ見つめるだけ。
―見つめるなら、自分の席で見つめなさいよ。
初めてそう思った。
「ここに杉並 杏ている?」
また女の先輩達だ。
「私ですけど…。」
私は、席を立ち先輩達の所へ向かった。
先輩の1人が私の腕を引っ張り女子トイレへ連れ去る。
「あんたさ、俊君に近づくのやめたら? こっちは迷惑なんだよね。」
意味がわからない。
そうやって意味わからない日本語ばかり並べる。
いや…日本語になってない。
最初のコメントを投稿しよう!