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今日もまた同じ様に屋上へ行き。
といつもの生活をしていた。
昨日のあれ以来は俊はしゃべりかける事すらして来なかった。
いつの間にか私はそんな俊の姿を目で追うようになっていた。
放課後。
静かな誰もいない教室を出ようとした時だった。
「杉並杏ついて来い。」
いつもよりも低い声で言う女の先輩達だ。
1人がものすごい力で私の腕を掴みつれ去ってゆく。
ついた先は、体育館の裏。
―パァン!!
私は思い切り叩かれた。
「お前調子のんなよ」
先輩の声は怒りに達していた。
なんで…殴られるの…?
私は何もしてないでしょう…?
「聞いてんのか? 約束破りの後輩が先輩に向かってそんな態度ふざけてんじゃねーよ!!!!」
先輩は私の胸倉を掴み私を地面に押し付けた。
「何なんだよお前!!! お前の態度ムカつくんだよ!! 俊君と関わる以前にお前に腹が立つんだよ!! なんでお前が俊君の幼なじみなんだよ!!! 本当に幼なじみなのかよ!!!!」
そうやって私をすごい力で揺さぶる。
「お前なんか死ねばいい。」
先輩達はそう言って、私を蹴り始める。
足から血が出てくる。
私は痛いのをたえて、平然な顔をしていた。
「ムカつく」
―パァン!!!
また私の頬を叩いた。
他の先輩からも叩かれヒリヒリと痛み始めた。
先輩達は気が済んだ様に私の前から消え去って行く。
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