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1年の頃から同級生や先輩にモテていた俊。
私はそのモテ俊の幼なじみというだけで痛い目にあった。
同級生には対して言われた事はない。
先輩が問題だった。
「幼なじみだからって俊君に付き纏うのやめたら? ウザいんだよね。 俊君も絶対思ってるよ。」
私は唇を噛み締めて頭を下げた。
この事を俊には1度足りとも話した事などない。
俊がイケないんだ。
なんども思って口喧嘩をする度に言ってやろうと思った。
でも、この事を言って自分がまた痛い目にあうのも嫌だし、俊が傷つくのも嫌だ。
本当は―…
「杏って強い女だな。」
弱いんだから…。
俊に言われた瞬間鼻の奥がツーンとなり、涙がでそうになった。
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