幼なじみ。

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私は振り返り、俊を睨む。 俊は、またフッと口の端を少し吊り上げて笑う。 その度に鳴るこの心臓は何なのだろう…。 理解不能だ。 「ついて来るな!」 そう言って私は、まだ寒いからっという事で身につけてきたマフラーを俊に投げつけた。 「校舎一緒だしクラスも一緒なんだよ。」 そう言いながら、私が投げたマフラーをキャッチする。 「俺のマフラーと交換したい?」 おちょくる様に言われたのにまた胸がドキンと鳴る。 「なっ! お断りです!!!」 私はムキになって怒鳴り、自分のクラスへと足を運ばせた。
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