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「なんて素晴らしい写真なんだぁぁ!」
「まぁな…なんせ…俺だからな」
椅子に片足を乗せポーズを決めている青年が「光写真館」の前で、男と喋っている。
「そうだ…3000円で…うぐっ」
突然首を抑える青年
その後ろには、親指を立てた若い女性が、怒った顔で立っていた。
「笑いの…ツボ…!!!」
「クハハハハ!お、おい…ハハハ!な、夏みかん!!…アハハハハ!」
夏海「ごめんなさい!お金は大丈夫です!」
「い、いいの!?や、やったぁ!」
そう言い残し、男は去って行った。
「士くん!自分から勝手に撮った写真を売るなんて最低です!」
「ハァハァハァ…不意打ちは無しだろ…」
首を抑えながら、写真館の中へ入っていく
「おい!ユウスケ!水!」
返事はない
「おいユウスケ!!」
受付の奥の扉を開け、中に入る。
しかしそこには、カメラと背景画など
仕事道具と生活家具しかなかった。
「ん?士くんどうしたの」
夏海「おじいちゃん。ユウスケを見ませんでしたか?」
栄次郎「ユウスケ?ユウスケならみなかったけど?」
「なに?買い物か?夏みかん、ユウスケを探しに行くぞ!」
夏海「えっ?ちょっと!待ってくださいよ!」
栄次郎「いってらっしゃい!」
二人は外に出て、商店街へ向かう。
商店街
夏海「いませんね…」
「ったく、あいつも世話を焼かせるやつだ…」
キィーーーーン。
突然の怪音にすぐさま気付く士
「この音は…ハッ!」
振り向いた先にあったガラスに仮面の者姿が
「龍騎か…」
鏡の向こうの龍騎と睨み合う士
「士くん?おーい、士くん?」
「んぁ?あ、あぁ」
「どうしたんですか?」
「いや、ちょっとな…」
歩き始める二人、あの鏡では…
「ディケイド助けてくれ」
龍騎が
消えた。
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