目覚め

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それから二人は食事に行った。 決して豪華なランチではない。 有名シェフがいるような店でもない。 食べ終わりレジに向かい財布を取りだそうと鞄に手を入れた愛音の手を止め緒方が清算を済ませる。 「ごちそうさまでした」 緒方は優しく微笑んでまた愛音を助手席へ座らせる。 「どこいくんですか?」 「さぁ…決めてない」 「えぇぇぇ!!」 「さっき出来たばかりの彼女とのデートなんだ。プランなんか練る暇ないだろ」 「運転手は俺だとかかっこつけたくせに」 「その時はまだ彼氏じゃなかったから」 なんだかんだと話をしながらアテのないドライブは続く。
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