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遊びながら右へ左へ車を走らせると狭い路地に迷い込んだ。
「緒方さんここどこですか?」
「さぁ?」
緒方は仕方なくナビを起動させた。
「こんなとこまで来たのかよ」
「疲れてませんか?」
「疲れた。休もうか」
緒方は前方を指さした。
「少し歩こう」
「はい」
小さな神社で子供達が御輿を担ぎ賑やかな声が聞こえる。
小さなお祭りで少しだけ屋台も出ている。
緒方の少し後ろを歩く愛音。
(背…高いんだなぁ)
数時間前までそんなこと気にもならなかったのに…
愛音は下を向き歩くスピードが徐々に遅くなる。
緒方と少しずつ距離が開いていく。
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