目覚め

16/23
前へ
/450ページ
次へ
遊びながら右へ左へ車を走らせると狭い路地に迷い込んだ。 「緒方さんここどこですか?」 「さぁ?」 緒方は仕方なくナビを起動させた。 「こんなとこまで来たのかよ」 「疲れてませんか?」 「疲れた。休もうか」 緒方は前方を指さした。 「少し歩こう」 「はい」 小さな神社で子供達が御輿を担ぎ賑やかな声が聞こえる。 小さなお祭りで少しだけ屋台も出ている。 緒方の少し後ろを歩く愛音。 (背…高いんだなぁ) 数時間前までそんなこと気にもならなかったのに… 愛音は下を向き歩くスピードが徐々に遅くなる。 緒方と少しずつ距離が開いていく。
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10400人が本棚に入れています
本棚に追加