目覚め

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緒方が風呂から出ると愛音の姿はなくテーブルにメモ用紙が置かれていた。 "ごめんなさい。やっぱり無かったことにしてください。愛音" 緒方はメモを丸めゴミ箱へ投げた。 緒方はある程度予測はしていた。 だから今夜は愛音を一人にしておけないと無理矢理連れて帰ったのだった。 身近な恋の話は親友の長い長い大恋愛。 愛音は実年齢とは違い恋に関する知識、憧れは高校生レベルだろう。 親友の恋を羨ましく憧れるのは当然だ。 一人にすれば憧れや理想ばかりが膨らみ"こんなの違う"と言い出しかねない。 「たった一晩でお前に恋した俺は認められないのか…」
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